発疹・皮膚トラブルがでる病気

麻疹(はしか)

☆★症状・特徴★☆
・生後6ヶ月からかかる病気で、2〜6才がピーク。

・時期は通年。

・せきやくしゃみなどの飛沫感染でかかります。

・初期症状は鼻水・せき・熱とかぜのようですが、やがて目やにが出てきて口の中に
 白いブツブツ(コブリック斑)ができます。熱がいったん下がり、またぶりかえした時
 に全身に赤い発疹が出てきます。

肺炎・中耳炎・脳炎などの合併症に注意が必要です。

・子供の病気の中でもかなり重症になりやすい病気で、伝染力も強いです。

・10日〜2週間で完治します。

☆★ケア法★☆
・「1才の誕生日に予防接種を」という運動があるほどなので、1才児では最優先して
 予防接種を受けましょう。

・2度目の熱の時が1番つらい時で、食欲も落ちます。脱水症状にならないように水分
 補給をしましょう。

・発疹が出たら入浴禁止になるので、こまめに体を拭き、着替えさせましょう。

・ひどい時は入院が必要です。

・この病気は学校伝染病です。
 登園・登校の時期を主治医・担任の先生と相談しましょう。


水痘(水ぼうそう)

☆★症状・特徴★☆
・0ヶ月〜9才でかかる病気です。

・時期は主に冬〜春。

・最初は強いかゆみのある赤い小さな発疹が手・足・顔・頭・肛門まで全身にできます
 が、そのうち水をもった水痘になり膿をもちます。

・3〜4日すると水痘はかさぶたになり乾いて回復に向かいます。

・50%の確率で発熱しますが、そんなに高くなりません。

・お母さんから免疫がもらえないため生まれたばかりの赤ちゃんでもかかりますが、
 ふつう幼稚園や学校などの集団感染でかかります。

・発疹の程度にもよりますが、1週間〜10日で自然に回復します。

・ほとんど合併症もありません。
☆★ケア法★☆
・発疹がかさぶたになるまでは安静が必要です。

・口の中にも発疹ができるため食欲が落ちます。刺激のないものを与えましょう。

・こわい病気ではありませんが、集団感染するため集団生活に入る前に予防接種を
 受けましょう。任意接種なので自費です。

・かゆみが強いので処方された薬をきちんと塗り、かきこわさないよう注意が必要で
 す。

・この病気は学校伝染病です。
 登園・登校の時期を主治医・担任の先生と相談しましょう。


風疹(三日ばしか)

☆★症状・特徴★☆
・6ヶ月からかかり、3才〜9才がピーク。

・時期は主に冬〜初夏。

発熱と同時に発疹がでます。

・発疹と同時に耳の下や首のリンパ腺が腫れてきます。

・赤ちゃんでは熱が出ないことがあり、かぜのような症状が出る場合があります。

・せきやくしゃみなどの飛沫感染でかかり、周期的に流行があります。

・まれに回復期に脳炎を起こすことがありますが、子供より大人がかかるとこわい
 病気です。

・名前の通り3日で熱はさがり、5日で発疹もなくなります。

☆★ケア法★☆
・予防接種を受けましょう。

・この病気は軽くすむことが多いですが、発疹が消えるまでは安静が必要です。

・多少かゆみがあるので、かきこわさないよう注意しましょう。

・妊娠の可能性(妊娠3ヶ月以前)があるお母さんは必ず小児科で相談してください。

・この病気は学校伝染病です。
 登園・登校の時期を主治医・担任の先生と相談しましょう。


伝染性膿痂疹(とびひ)

☆★症状・特徴★☆
・1才からかかります。

・時期は初夏〜夏。

・ブドウ球菌が皮膚に付いて、ただれが体中に広がる病気です。

・ブドウ球菌はいつも皮膚に付いていて普段は無害ですが、かぜをひいたり体の
 抵抗力がない時にあせも・傷・虫さされにくっついてただれさせます。

・私の個人的見解ですが、体質・肌質に関係があるようで、1回とびひにかかると
 毎年夏かかるようになります。私が子供の頃もそうですし、あやも毎年かかります。



小さな切り傷・虫さされが2、3日で大きくなります。

☆★ケア法★☆
・ただれが1個でもあるとすぐ体中に広がるので皮膚科・小児科に受診しましょう。

・ただれがあるうちは入浴は禁止ですが、不潔にしておくとブドウ球菌が増え
 悪化してしまうので、シャワーで流してあげます。

・乳幼児の場合、感染・かきこわし防止にガーゼで覆うことがありますが、
 1日数回ガーゼを取替えましょう。


突発性発疹

☆★症状・特徴★☆
・2才までの乳児でかかりやすい病気です。

・時期は通年。

・症状は3〜4日間の高熱(40℃台)の後、かゆみのない発疹
 お腹・背中など全身に出ます。

・熱が高いわりに食欲もあり、元気なのが特徴です。

・熱の出始めに熱性けいれんを起こす場合もあります。

・熱は3〜4日、発疹は5〜6日で完治します。

・この病気の解明はつい最近のことで、原因ウィルスと
 人から人への感染はないということだけしかわかりません。

☆★ケア法★☆
・特効薬もなく自然と治る病気ですが、高熱が出るため水分補給を
 充分にしましょう。

・他の病気の可能性があるので、生後3ヶ月未満の赤ちゃんは
 かならず病院へ連れて行きましょう。


小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群(川崎病)

☆★症状・特徴★☆
・日本人の5才以下でかかりやすい病気です。

・時期は通年。

・初期症状は発熱・せき・鼻詰まり

・初期症状の後、次のような症状がでたら川崎病と診断されます。
@高熱が5日以上続く。
A赤い発疹が出る。
B首のリンパ節が腫れる。
C手や足がパンパンに腫れる。
D目が充血する。
E唇が赤くなり、舌に苺のようなプツプツができる。

・約1ヶ月の入院治療が必要です。

・10%の割合で心臓に後遺症が残ります。

・治療後は日常生活ができますが、定期検査が必要です。

☆★ケア法★☆
・血管に炎症を起こす病気なので、炎症を抑える薬と血液が固まらないようにする薬
 が処方されます。きっちり飲みましょう。


溶連菌感染症

☆★症状・特徴★☆
・3才(幼児)〜12才(児童)にかかりやすい病気です。

・初期症状は39℃前後の発熱、喉の痛みで、吐き気、嘔吐、頭痛、腹痛、筋肉痛、
 関節痛
を伴う事もあり、しばらくして首、胸、手、足に赤い発疹がみられ全身に
 広がります。また、発疹が出ると同時に舌が白くなり、3〜4日すると赤いプツプツに
 変ります。

・指先の皮膚がむけたりしますが、3週間で治まります。

・3才以下の子供が溶連菌にかかると、熱や発疹が出ない場合がありウィルス性の
 咽頭炎・扁桃炎
と区別がつかない事があるので小児科に受診しましょう。

☆★ケア法★☆
・のどの痛みが強いので、刺激のないものを与えましょう。

・発熱・発疹が治まっても細菌が消えたわけではありません。病院から処方された
 薬は指示通り全部飲みましょう。


ヘルペス性歯肉口内炎

☆★症状・特徴★☆
・1才からかかります。

・単純ヘルペスウィルスに感染して起こる病気ですが、パパやママがウィルスを
 持っているとお箸やキスで感染します。

・1〜3才の子供が感染すると重い口内炎・40度近い熱が出ます。

・口の中だけではなく、唇・口のまわりにも小さな水泡ができることもあります。

・ヘルペスウィルスは一度感染すると一生体に住みつき、体の抵抗力がない時、
 発病するようになります。

☆★ケア法★☆
・口の中が痛いので食欲が落ちます。刺激のない物を与え、高熱が出るので
 水分補給を充分にしましょう。


手足口病

☆★症状・特徴★☆
・1才〜6才でかかりやすく3才以下が80%を占めます。

・時期は春〜初秋。

・2〜7日の潜伏期間後手・足・口に1〜5oぐらいの水ぶくれができ、口の中の
 水ぶくれは痛みを伴います。3〜4日で乾燥し、1週間前後で跡を残さず消えます。

・30%の確率で発熱がありますが、1〜3日で下がります。

・まれに無菌性髄膜炎の合併症を伴います。

☆★ケア法★☆
・口の痛みが強いので、刺激のないものを与えましょう。

・のどの分泌物・便から感染し、発病後3〜4週間ウィルスがいますので、手洗い・
 うがいをしっかりしましょう。


伝染性紅斑(りんご病)

☆★症状・特徴★☆
・幼稚園・保育園・小学校で春先に流行ります。

・主な症状は発疹ですが、両ほほがりんごのような鮮やかな赤色になり腫れてるよう
 に見えます。
1〜2日後、腕・足に赤い発疹が出て広がってきます。

・発熱はほとんどありませんが、あっても微熱程度です。

・1〜2週間で自然に治りますが、心配なら小児科に受診しましょう。

☆★ケア法★☆
・体がほてった感じになるので、外で遊んだり、お風呂に入るとかゆみが強くなりま
 す。発疹がぶりかえすので、おとなしく過ごしましょう。


アトピー性皮膚炎

☆★症状・特徴★☆
・生後2ヶ月から見られます。

・パパ・ママどちらかが花粉症・ぜんそくといったアレルギー性の病気があると多くの
 場合、子供も受け継ぎアレルギー体質になるといわれてます。

・主な原因(アレルゲン)は卵・牛乳・ハウスダスト・皮膚表面にいるカンジダ・ブドウ球
 菌
といわれています。

・生まれてすぐはほっぺ・耳の下・口のまわりにかゆみの強い赤い発疹が出て、
 かきむしるとジュクジュクになり治りません。

・1才からはカサカサになり全身に広がります。アレルギー特有の耳切れ(耳たぶの
 下が切れる)を起こす子供もいます。
☆★ケア法★☆
・両親どちらかがアレルギー体質の場合は離乳食が始まる前にアレルゲン検査を
 受けましょう。

・この病気は医師によって見解がさまざまです。信頼でき、評判のいい病院を探して
 受診しましょう。

・処方される塗り薬の中には強い副作用を持つ薬もあるので、きちんと医師の説明に
 従いましょう。

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